完璧な計画から余白のある旅へ

思い切ってやめてみた事：

私はかつて完璧主義的な旅行プランナーでした。外出や旅行の際には、分単位で時刻を決め、行先を細かく調査し、最適な乗り換えルートまで事前に全て把握してから出かけるのが習慣でした。スマホには複数の交通アプリ、地図アプリ、レビューサイトが並び、まるで軍事作戦のように緻密に計画を立てていました。

しかし、ある日気づいたのです。計画通りに進まなかった日こそ、思いがけない発見や出会いがあったことに。

予定していたカフェが満席で入れず、仕方なく入った隣の小さな喫茶店で美味しいケーキと出会ったとき。計画にない「寄り道」で出会った地元の人との会話が、その土地の理解を深めてくれたこと。

これらの経験から、私は思い切って「完璧な計画」をやめてみることにしました。
今では、重要な予定以外は、あえてスケジュールに「余白」を設けるようにしています。
「14時から16時は未定」という時間帯を作り、その場の気分や直感に従って行動することを自分に許しています。

最初は不安でした。「効率が悪くなるのでは」「貴重な時間を無駄にするのでは」という恐れがありました。
しかし実際には、計画していなかった路地裏の小さなギャラリーで心に残る作品に出会ったり、地元の人しか知らない隠れた名店を発見したりと、良い出会いがたくさんありました。

完璧な計画をやめてみて気づいたのは、人生の豊かさは効率だけでは測れないということ。予定調和ではない「偶然の出会い」こそが、旅や外出の醍醐味なのかもしれません。

もちろん、大切な約束や限られた時間の旅行では、ある程度の計画は必要です。しかし、すべてを緻密に計画するのではなく、「予定外の発見」のための余白を意識的に作ることで、日常にも旅にも新たな彩りが加わりました。

思い切って「完璧な計画」をやめてみたことで、私の旅はより自由に、より豊かになりました。あなたも、次の外出では少しだけ計画を緩めて、偶然の出会いに身を委ねてみてはいかがでしょうか。